ザ・イエロー・ローズ・オブ・テキサス15年

またひとつ名酒がつきて

The Yellow Rose of Texas 15 years

とうとう出し尽くしました。

最後の一杯まできれいに飲んでもらい、こいつも本望でしょう。

このボトルはすでに廃盤になっており市場にでているのがなくなればもうお仕舞い、というとっても貴重なお酒。
もちろん酒は飲み物なので、大事に飾っといてもしょうがない
一度あけたらウイスキーといえど風味が悪くなる前にどんどん飲んでもらわないと。

老舗バーボンバーのSNSとか見ると、オールドボトルや廃盤を飲み干すことを「供養」と表現されてる方がいましたが、その言葉ぴったりですね。

何千何百人のおかげでやっと一本のウイスキーが出来上がり、そんなのが星の数ほどある中で自分好みのものに出会い、皆にも愛され最後の一滴まで飲み干される
携わってきたすべての方の作業が、まさに報われたという感覚です。

このシリーズは他にも年数違いが色分けされていてわかりやすく、ラベルも目立つので人気でした。
味も個性があるのに後味に甘味がしっかりと感じられバーボンファンだけでなくウイスキーやスピリッツ好きをうならせる完成度でした。

 

イエローローズ・オブ・テキサス

このバーボンを作ったのはケンタッキーリザーブ社で1783年に創業の、歴史ある蒸留所です
Kリザーヴ社のメインブランドで長年愛されてきたのは、味だけではなく
アメリカ南北戦争時代に歌われたバラードに由来するこのボトルの名前が
そのメロディと共に親しみを感じさせるのでしょうね。

場所はバーボンづくりの中心地と言われたケンタッキー州ネルソン郡バーズタウン
良質な原料と地下水を求めて多くの蒸留業者がこの地でバーボンづくりをしてきました。

この蒸留所は銅製のポットスティルを使うことを伝統としていることもポイント。

余談ですが、世界的にスコッチフリークは「アメリカンウイスキーは適当につくっているんだろ?」と勘違いをしている人が多いがそんなことはない。ポットスチル(単式蒸留器)を使えば丁寧というわけではないが、単式を使っているところはたくさんあるし、蒸留器だけに限らず、穀物、樽材、燃料、圧倒的に豊富な資源があるのでどの国よりもうまくて豊富な種類のウイスキーを作れる度量がありますし、事実現在は百数十以上の蒸留所、企業やマイクロディスティラリーが多彩なウイスキーを世に送り出していますよ。

それはともかく、長く愛されてい来たこのブランドは数年前にピリオドをうったわけですが
こうした歴史ある名酒が飲めなくなるのは残念です。
イエローローズオブテキサスは4年、8年、12年、そして15年とありますが
うちにもまだ同銘柄の8年は残っています。
8年もホワイトオークの焦げから染み出るバーボン特有のコクが堪能できるボトルです。ぜひあるうちに試してみて下さね。
15年物もまたどこかで飲みたいものですね。

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